懐かしさがこみあげる、多くの世代で楽しめること間違いなし!『応答せよ1997』の感想と魅力をネタバレ無しでお伝えします!
33歳になった主人公たちが高校の同窓会で再会し、1997年の学生時代と2012年の現在を行き来し、彼らや個性豊かなその家族を含めた物語が進んでいきます。
時にせつなくそしてユーモラスに、友情、恋愛、家族の話が繰り広げられる青春ラブストーリー『応答せよ1997』
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今回はこのドラマの魅力や感想をお伝えしていきます。
まずは簡単なプロローグをご紹介します。
2012年ソウル。釜山のとある高校の同窓会で1組のカップルが結婚を発表するという…。
ソウル市内の居酒屋に集まった30代の男女。懐かしい顔ぶれとの再会に、テーブルを囲む彼らには笑顔があふれる。今宵、この場で結婚の発表をするという男女は一体だれなのか?その真相を解き明かすように、物語は彼らが高校生だった1997年の釜山にさかのぼる。
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それでは、このドラマに大切な主人公たちをご紹介します。
●ソン・シウォン/チョン・ウンジ(A Pink)
18歳のソンシウォン。彼女の毎日の生活は大好きなアイドルグループH.O.Tのトニー・アン一色で、もちろん学校の勉強なんてそっちのけ。成績がクラス最下位になろうと、娘の成績不振に怒った父親に自分の髪の毛を切られようと、とにかくソンシウォンの頭の中は大好きなトニー・アンのことでいっぱいです。
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アイドルのトニーに夢中だったため、現実の恋だとか愛だとかには目を向けてこなかったソン・シウォン。親友のユジョンから幼なじみユンジェに告白したことを知らされ、何だかスッキリしない様子。
小さいころから常に一緒、ただの幼なじみだとばかり思っていたユンジェに対する気持ちが、ユジョンの告白を知ったあの瞬間変わったように思います。それに追い打ちをかけるようにユンジェからも告白の報告を受けるシウォン。
話が進むにつれ、幼なじみのユンジェとの関係がどうなっていくのかが見どころの一つだと思います。
私も中学時代から洋楽にはまったこと、そのころはまだ音源がレコードで、苦労してカセットテープに録音したことなどを思い出し、とても懐かしい気持ちになりました。
●ユン・ユンジェ/ソ・イングク
シウォンの幼なじみ。11歳で両親を亡くし、唯一の家族である兄ユン・テウンと、両親の親友だったシウォンの両親のもとで育つ。高校では成績優秀、スポーツ万能と一見パーフェクトだが、一方頑固で気難しい一面をもつ。
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クールな感じがしてちょっと近寄りがたい雰囲気もあるのですが、そんなユンジェが笑うと以外にかわいいんですよね。
ソ・イングクさんは目つきが鋭すぎて出演しているドラマをみたことがなかったのですが、この笑顔は大発見でした。なので、これからもこのドラマの中でたくさん笑ってほしいと思いました。
私は最初の数話しかまだ見ておらず、ユンジェの両親が亡くなり高校生になるまでのストーリーがまだわからないので、話が進むにつれて明らかになっていくと、もう少しユン・ユンジェの人物像を理解できるのではと感じました。
シウォンの親友モ・ユジョンに告白されるユンジェなのですが、なぜか、告白されたことをシウォンに報告し、「断ろうか?」と聞くのです。もうこの時点で答えが出ている気もするのですが…
●カン・ジュニ/ホヤ(INFINITEの元メンバー)
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女子よりも細かいところに気づく、繊細で心優しい優等生。シウォンとはもともと親友でしたが、ジュニがシウォンにとある秘密を告白したことにより、ふたりの友情はさらに深まります。
シウォンの相談相手でありよき理解者でもあるジュニ。学生時代ジュニのような異性の友達がいたらよかったな…と思える人です。
●モ・ユジョン/シン・ソユル
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シウォンの中高の親友。シウォンとは同じアイドルグループの追っかけをする仲ですが、ミーハーで惚れっぽいところがあり、別のアイドルグループを好きになったことをシウォンに秘密にし仲たがいすることも。恋多き乙女で甘え上手。ユンジェに告白したことをシウォンに打ち明けます。
●パン・ソンジェ/イ・シオン
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釜山一のおじゃべりと言われ、情報通であり噂好き。とにかくしゃべる。明るくみんなのムードメーカー的存在です。
●ト・ハクチャン/ウン・ジウォン
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ソウルからの転校生。テレビ画面を通してしか女性を知らないため、本物の女子を目の前にすると、体が硬直しぎこちなくなってしまうのですが、男子生徒からは羨望のまなざし、カリスマ的存在とあがめられ。詳しくはドラマの中で詳細をご覧いただければと思います。
このドラマには私が10代後半から20代前半ぐらいのころ、身の回りにあったものや環境が出てきたので、とても懐かしい思いで見ました。
その懐かしさの象徴の一つである『ポケベル』がまず出てくるのですが、1997年代の韓国ではまだポケベルが主流だったのでしょうか?それともこの主人公たちが高校生だったから?97年の日本にはガラケーと呼ばれる前の携帯電話があったのですが…
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ユンジェの左手のポケベル。ポケベルってこんなに小さかったかな…
シウォンがユンジェに、大好きなトニーが出演するテレビ番組を録画をしておくよう頼んでいるシーンが出てきます。
シウォンの家のリビングには、分厚いブラウン管のテレビが鎮座していて、テレビの下にはビデオデッキ、テレビの周りには録画されたビデオテープがところせましと並べられています。
今現在のように、レコーダーが民法全局の1か月分の番組を録画してくれたり、名前で検索するとその人が出演する番組を全て自動で録画してくれるような機能はもちろん当時にはありませんでした。
シウォンが毎回録画を頼んでいるところをみると、タイマー録画機能もなかった時代だったのかと思いました。
シウォンがジュニとパソコンでチャット。
今は一人につき1台はあたり前、スマホで簡単に誰とでもすぐに連絡が取りあえる時代ですが、あの当時はこれまた分厚いモニターのデスクトップパソコンを使ってチャットをしていたのですね。しかも、画面はかなり簡素なもの。家の人が電話を使うときには、チャットを切らねばなりません。
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見ずらくて申し訳ないのですが、ユンジェの腰あたりにある小さな画面がシウォンの部屋のパソコンです。
おしゃべりソンジェが補講中、持っている鉛筆で何かをまわしているシーンが出てきます。いまはその便利さが再び支持され、生産販売されているカセットテープです。
CDラジカセがあればすぐ巻き戻すことができますが、それがない時などにテープを巻き戻す必要があるときは、カセットテープの穴に鉛筆をいれてソンジェのようにクルクルしました。
机の上には、ポケベル、カセットテープ、ウォークマン。
学生の三種の神器、必需品といった感じでしょうか。
様々なシーンで懐かしさがよみがえる『応答せよ1997』。
ドラマの時代設定にピッタリな人はもちろん、そうでない年代の方でも楽しめる作品だと思います。なぜならみんな一度は通ってきた道だからです。
勉強も手につかないほど何かに熱狂したり、友人関係、恋愛で悩んだり、学校生活、両親とのいい思い出イヤな思い出…
上にあげたポケベルなど当時の小道具たち。
ドラマの中でユンジェのポケベルに誰かが音楽を送るシーンがあるのですが、いまもスマホを使って音楽を送ったりカードを送ったりできますよね?
人がすることって、このシーンだと何かを使って自分の気持ちを相手に送るという行為ですが、当時と今とでは道具が違うけれど、人のことを思い行動することはどの時代に生きていてもその根底にある気持ちはみな同じもの。
だからこそ、数え上げたらきりがありませんが、人それぞれの思い出がこの主人公たちのストーリーに多かれ少なかれ当てはまり、否応なしにその当時の気持ちが呼び起こされるのだと思いました。
このドラマが始まってすぐ、33歳のソン・シウォンが同窓会の開かれる居酒屋へ入る前、あるナレーションが流れます。
一曲の歌があればいい
33歳 思い出を語る年になった私たち
90年代は輝いていた
体は無理でも魂は過去に旅立てる
私は今から90年代に戻る
あの当時見聞きした歌や映像、そしてどこかで嗅いだ香り、過去に自分が経験した何かをいまこの瞬間同じように経験すると、あっという間にその時に戻れることが私の経験でも何度もありました。それは、いいこともわるいことも。
体は年々その歳をしっかり感じるけれど、心とか気持ちは中学生や高校生のときとあまり変わっていない気がするのもこのせいでしょうか?私だけですかね?
最後に
このドラマの主演のふたりは、素晴らしいその歌声も披露してくれています。
出典:https://www.youtube.com/
目で楽しませるだけでなく、耳まで魅了してくれるドラマ『応答せよ1997』
まとめ
『応答せよ1997』というドラマはただの青春ラブストーリーではなく、誰もが経験したあの日の青春が登場します。
見る人それぞれが「自分もああだったな…」と共感し、主人公の誰かに自分を当てはめることができる、感情移入しやすいドラマだと感じました。
あの頃の自分の気持ちを一緒に乗せていってくれるドラマとでもいえばいいでしょうか?