ポンダンポンダン 王様の恋 第1話あらすじ
大学入試を間近に控えた高3チャン・ダンビ
数学の授業中、教科書を枕に居眠りです。
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苦手な数学の問題が答えられず、先生からは
何のための頭だ、ダンビしっかりしろよ、九九はできるよな?
と言われ
自宅では母親から
また携帯をいじって…それくらい数学を勉強していれば、ソウル大にはいれるわよ。
パパも数学が苦手だけど、悪いところがにてるわ
と言われてしまい、心休まる場所がありません。
大学進学に向け、推薦も取れない娘の現状を心配するあまり小言が多くなる母親。
そんな母親から逃げるよう友達とカラオケへ行き
黙れ 黙れ 黙って話を聞け
俺たちは走るしかない バカにはなれない
と、歌詞に自分たちの気持ちを乗せます。
カラオケの後、友人とコンビニで夜食を食べながら、ダンビの願いのような本音のような言葉
時間はないけど あってもどうしようもない
もう消えちゃいたい
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韓国は、言わずと知れた日本以上の学歴社会
コサムピョン【高3病】という言葉があるぐらい、大学受験を控えた高校3年生は過度の精神的ストレスや、試験に対する不安感から体調を崩す人がでてくる環境下にいます。出典(https://www.kpedia.jp/)
ダンビの
もう消えちゃいたい
という言葉は、ダンビ一人のものではなく、大学受験を控えた受験生皆の心の叫びなのです。
頭の良いダンビの友人も美大へいく夢を持ちつつ、家でラーメンさえ食べさせてくれない親の下、
望まない一流大学へ行くしかない現状。
どっちにしろ入試の日に運が悪ければ終わりよ
人生の終わり
いい大学に入れなければ終わり
一度でも失敗したら終わり
こんな呪いのような言葉、そんなことを言わざるを得ない世界しか目の前にないとしたら、消えてしまいたいと思うのも仕方がありませんね。
コンビニからの帰り道、立ち寄った公園のベンチに座り、水たまりに映った自分の顔を見るダンビ。
自分の存在を消すかのように、持っていた傘で水面に映る自分の顔に✕を書きます。
とうとうダンビは大学入試当日の朝を迎えます。
大事な試験当日にも関わらず、テレビに映るアナウンサーの口から集中豪雨の予報という言葉が聞こえてきます。
起床とともにため息を吐くダンビ。
昨晩はよく眠れたのでしょうか?
出かけようとする自分を呼び止める母親に見向きもせず、玄関を出ます。
母親の手には、お菓子の袋とダンビの傘が。
その菓子袋をダンビのリュックに入れるや否や
失敗したらあとがないからね
無心で頑張るのよ
イヤイヤイヤ!!
お母さん?
試験当日ですよ?
あんたならできる!とか
大丈夫!とか
こう、なんか、もっと他に言葉がなかったかな…
私も、高校受験を控えた女子中学生の母親です。
ダンビのお母さんの気持ちが分からないでもありません。
小言も干渉も、すべて心配から。
大きくくくれば、母親の愛なのもわかります。
でも、やり方をまちがっちゃうと、お互いつらいですね。
言われたダンビは辛かっただろうな。
その後のダンビの言葉
いつも頑張ってる
そうなんだよね、頑張ってるのに… 親はつい言っちゃうんです。
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家の門を出たダンビにようやく母親は
きっと できるわ
頑張って ファイト
という言葉をかけます。
お母さん、つい色々言っちゃったけど、この言葉ダンビに届くと良いのですが…
試験会場に向かうバスの中でもダンビは教科書を膝に置き、最後まで頑張っています。
バスが止まったはずみで、膝の上の教科書が落ちてしまいました。
自分が下りる停留場であることにようやく気付き慌ててバスを降りるも、傘を座席に忘れてしまいます。
ダンビは激しい雨に打たれながら試験会場である学校にはいると、在校生が太鼓を叩き、プラカードと声援で受験生を応援しています。
プラカードには
今日がすべて
合格しますように
と書かれています。
今のダンビにこの言葉はどう感じられたのでしょうか?
それを見たダンビはある言葉を思い出していました。
入試の日に運が悪ければおわりよ
失敗したらあとがないからね
ダンビの足は試験会場内に進むどころか、後ずさりを始めていました。
ダンビは試験会場から一刻でも早く離れたいかのように、激しい雨の中、夢中で走ります。
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公園のベンチに座り、雨に濡れながら、降る雨を掌に感じるダンビ。
まるで、体を流れるその雨が自分の存在を消してくれるのではないかと、確かめているようです。
私を消して
お願い 一度だけ
ダンビは降る雨に願いをかけます
願いを思うや否や、どこからか太鼓の音が聞こえてきました。
音のする方向を見ると、そこには水たまりが…
ダンビがのぞく現代の水たまりと、雨ごいに使われているカメがある朝鮮時代とが時空を超えてつながっているのでした。
時は朝鮮。
干ばつが続き、雨が降ることを祈り続けて3年目。
そこにいる誰もがこの雨ごいに効き目があると思っていません。
世宗大王に至っては
効き目がないと言ったものを…と思う始末。
現代のダンビは、まわりに誰もいないことを確認し、何かを決心したかのように手をぎゅっとにぎりしめ…
12回目(!)の祈雨祭を終え、その場を早々に立ち去ろうとする大王。
しかし、祈祷師の鈴がいつもと何かが違うことを知らせます。
そうです、待ちに待った雨雲が立ち込め始めました。
一方意を決して、水たまりに足から飛び込むダンビ。
水中で気を失いかけましたが、光のさす方へ向かいます。
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ダンビが現れたのは、祈雨祭で使われたあのカメ。
その場にいた全員の視線を一手に受けます。
時代劇の撮影に紛れ込んだと思うダンビ
コサム(高3)と名乗ったダンビをコサム(宦官)だと勘違いした大王
大王の側近が数学の先生にそっくりで
先生 ここってどこ?
と、とんちんかんなことをカメの中から叫ぶダンビ
内乱者と思われ捕らえられそうになるダンビに
天の子に刃を向けてはならない
朝鮮を干ばつから救うお方である
天の子よ
朝鮮を干ばつから救いたまえ
と、祈祷者から天からの助けとも取れる言葉がかけられます。
ようやく自分が朝鮮時代に紛れ込んでしまったと分かったダンビ
首には切れる刃が置かれている
テレビで見た時代劇の雨ごいをする女祈祷師を思い出し、
やってみましょう
この地の人間に雨をふらせましょう
と、両手を天に向けて声高らかに叫ぶのでした。
そんなダンビを見た、祈祷師をはじめ家臣たちは、
この地に雨を降らせたまえと頭を垂れるのでした。
その隙にその場から逃げるダンビですが、追ってから逃れるため宦官らしき衣装に着替え、さらには持っていた自分のペンを筆箱から取り出し…
感想
韓国は大学受験の年齢あたりからずっと大変な印象が私にはあります。極端なのは困りますが、もう少し失敗に寛容な世界が広がると良いなと思います。
さて、ほんの出来心なのか本気なのか雨に願いをかけてしまったダンビ。ダンビは無事危機的状況から逃げることができるのでしょうか?
現代は雨、朝鮮時代はひどい干ばつ。この対比は今後の展開に何か関係しているのかな…